著者 織守きょうや
新たな知識を求めてこの本と出逢う。
今年の夏はとにかく暑い、その暑さの中私たちは生きていく。
そしてこの暑い中私が読んでいる本がこの本である。
記憶屋III、記憶を消してしまう話である。
記憶を消すといえば悪い記憶嫌な記憶が多いであろう。
朝していい記憶いい思い出を消そうと思わない。
それが人間という性である。
そして今回の話は子供の頃掛け違えたボタンをかけ直したいと言う話である。
そのため何が必要か?
記憶を消してフレンドリーに触れ合うことであると言うことである。
それは記憶を消すと言うよりは、記憶を消したと思い込むと言うことであるが…。
人間とは嫌な思い出が募るに生き物であると同時に良い思い出も募っていく生き物である。
そして非常にボタンの掛け違いが多い1匹でもある。
そのために何が必要か?
やはりそれは会話であろう。
会話をすることにより誤解を解いていく必要性がある。
常に誤解が生じて、辛そうになって生きている。
これが現実であり悲しい状況である。
でもそんな中私たちは何かしら笑顔で生きていきたいと願う生き物であるため、ボタンの掛け違いをなくさなければならない。
そのことをこの小説を通して学ぶと言う事はとても素晴らしいことだと私は思う。
どの小説もそうだが人それぞれの受け取り方があり、人それぞれの感受性がある。
記憶を消すかどうかは記憶屋の主観である。
記憶といかに向き合って人生を生きていくかを考えさせることができる小説。
この本を読んで、どんな人生を送りたいかを人々が考える?
そして自分自身がどのような人生の送り方をするのかをまた考える。
考えさせることができる小説とはいい小説である。
あなたにはどんな1行が届き、どんな言葉が残りましたか?
高校生の夏生が、4年前に巻き込まれた集団記憶喪失事件。「記憶屋」の関与を疑う新聞記者の猪瀬に頼まれ、夏生は記憶屋探しに協力していた。だが、手掛かりとして接触した料理人の男性の記憶が消えてしまい、猪瀬は夏生の親友・芽衣子への疑いを強めることに。夏生はこれ以上記憶屋に近づきたくないと訴えるが、その矢先に猪瀬と一緒にいるのを芽衣子に見られてしまい…。記憶屋をめぐる、衝撃の真実がついに明かされる。
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