2019年6月2日日曜日

七夕の雨闇 毒草師

七夕の雨闇
毒草師

著者  高田崇史

新たな知識を求めてこの本と出逢う。

七夕にまつわる民俗学ミステリーである。

古代史と言うのは真実は別に置いて昔からあるものと言う認識を持っている私。

皆さんがどのように古代史についてどのような捉え方をしているのかがわからないけど、だいたい昔からあるものとして捉えている方が多いのではないかと思う。

だからこそこの本のように七夕と言うことに、七夕がなぜ7月7日だということに疑問を置いて描く物語は面白いと思った。

しかしこの物語が難しい物語である。

好きな人は好きだし嫌いな人は嫌いなのではないかと思う。

文学的な小説の中でも文学的な小説である。そーゆー言い回しが好きな人にとってはこの小説はいい小説になるし、嫌いな人にとっては理解できない小説となるであろう。

だからこそチャレンジする価値があるのかもしれないし、他の本にチャレンジする必要があるかもしれない。

それはこの本を読む読者にとっての時期でもあり体調でもあり気持ちでもある。

巡り会えた時期、大きいかもね。

しかし七夕にこんな言い伝えが残されていたなんて思いもしなかった。

驚きである。七夕とは明るいイメージだったのに…。

しかしそれは人がどのように受け取るか次第によって変わるのかもしれないと言いたいところだが、その先はと言う気分である。

物語の中にいくつものドラマが隠されていると私は思う。

それは人生と同じで人生にもいくつもの隠されていると思う。

私たちはその中でいかにして生きていくのかが大切であると思う。

笑顔のある人生を求めて。

自分の知ってることだけが全て正しいわけではない。

自分が知らないことも正しいこともある。

だからこそ歴史を追求しなければならない。

あなたにはどんな1行が届き、どんな言葉が残りましたか?

織女と牽牛は決して会ってはならぬ……。七夕はおそろしく陰湿な祭だった! 「り……に、毒を」不可解な言葉と密室の連続毒殺事件。毒物は特定されず摂取経路も不明。事件に影を落とすのは《七夕伝説》の闇。なぜ七夕は七月七日なのか。「金銀砂子」に隠された秘密、子孫根絶やしの呪いとは。《毒草師》こと名探偵・御名形史紋がすべてを解き明かすとき、古代史のタブーが現れる。驚愕の民俗学ミステリー。
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