著者 竹宮ゆゆこ
新たな知識を求めてこの本と出逢う。
正義のヒーローとはどういう存在なのであろうか?
子供の頃正義のヒーローに憧れたものだ。
しかし正義のヒーローとは、何を持って正義のヒーローと言うのであろうか。
この小説は正義のヒーローにまつわる話である。
いじめにあってる女の子、男の子が救う。
まさに正義のヒーロー的な話である。
悲しい話だがいじめと言うのはなかなかなくならない。
残念な話である。
子供でもあるし、大人でもある。
それがいじめである。
いじめと言うのは誰かが作り出したものではない、勝手に作られていくのである。
それは空気である。
いじめと言う空気1番恐ろしいものである。
その少女がいじめられている場所は学校なのか?
それとも家庭なのか?
これがどんどん解かれていくが、途中から止まらなくなってしまう。
読み始めの頃はいじめの話だから消していいイメージはなかったのだが、読んでる最中にどんどん深みにはまっていき次が気になってしまう。
正直途中からなんとなく答えは見始めていたのだが、それに対してどのようなことを考えて本を読んでいくのかがまた1つの楽しみではないかと私は感じた。
ラストが衝撃的な展開を迎える。
この衝撃的な展開を好む人もいれば好まない人もいるだろう。
人間とそういうもんだ。
私は非常に楽しかった。
最後は一気に読んでしまうほど、ドキドキ感が押し寄せてきた。
どのように話がつながっているのか、それを読者はどのように受け取るのかがまた1つの楽しみでもあると思われる。
ぜひいちど読んでみるといいと思う。
最後はグロテスクなところもあるけれど、楽しい時間を過ごせたことには間違いない。
あなたにはどんな1行が届き、どんな言葉が残りましたか?
死んだのは、二人。その死は、何を残すのか。大学受験を間近に控えた濱田清澄は、ある日、全校集会で一年生の女子生徒がいじめに遭っているのを目撃する。割って入る清澄。だが、彼を待っていたのは、助けたはずの後輩、蔵本玻璃からの「あああああああ!」という絶叫だった。その拒絶の意味は何か。“死んだ二人”とは、誰か。やがて玻璃の素顔とともに、清澄は事件の本質を知る……。小説の新たな煌めきを示す、記念碑的傑作。
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