2019年6月16日日曜日

ストーリー・セラー

ストーリー・セラー


著者  有川浩

新たな知識を求めてこの本と出逢う。

妻が重い病気にかかったらどうしよう、そんな重い気持ちになる始まりである。

すでにこの展開から胸を打たれるようなストーリーを求めてしまう。

小説のいいところは、実際に体験できないところを体験できることである。

そのことにより1人の人間として心が豊かになること、これが1番大切だと私は1人の人間として思う。

死ぬ時を看取りたいほど、愛した人はいますか、愛したことはありますか、愛してますか?

こんな投げかけが頭に浮かんだ。

生涯を共にするということは、どういうことなのか、この問に回答があるとすれば、どんな回答をします?

相手を想い続ける事の幸せをこの小説で体験出来る。

最初の話では妻が死ぬ話であり、次の話は旦那が死ぬ話である。

どちらの話はよりあなたの心に響いたかは、その人それぞれである。

しかし共通している事は、人は死と向き合うことで生きることの大切さを学び、周りにいる人たちの大切さを学ぶ。

人は1人では生きていけない。

だから支えあってお互い助け合って生きていく。
 しかし人間はあまあた生き物である。

どうしても自分に甘えが出てしまう。

だから周りの人間を傷つけてしまう。

しかし、後悔するのも人間である。

後悔すると言う事は良心が残ってるという事でもある。

そんな、心を持ちながらも私たちは失敗を繰り返して、トライ&エラーを繰り返して成長していく。

その気持ちをこの小説、ストーリー・セラーで学ぶことができるのではないかと思われる。

この話がフィクションなのか、ノンフィクションなのかは、わわからない。

そんな文章が最後の最後に見つかる。

生きることの素晴らしさ、周りにいる人の大切さを再認識するための小説として最高の小説かもしれない。

いや著者の言葉を借りれば、最強の小説かもしれない。

あなたにはどんな1行が届き、どんな言葉が残りましたか?

妻の病名は、致死性脳劣化症候群。複雑な思考をすればするほど脳が劣化し、やがて死に至る不治の病。生きたければ、作家という仕事を辞めるしかない。医師に宣告された夫は妻に言った。「どんなひどいことになっても俺がいる。だから家に帰ろう」。妻は小説を書かない人生を選べるのか。極限に追い詰められた夫婦を描く、心震えるストーリー。

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