2019年6月2日日曜日

歪笑小説

歪笑小説

著者  東野圭吾

新たな知識を求めてこの本と出逢う。

真実は体験してみないとわからないもんである。

これは何事においても正しい答えとなるのではないだろうか?

何事においてもその仕事の事は、その仕事をやってみないと気持ちはわからない、そんな仕事が世の中たくさんある。

しかし、いろんな仕事をすることは難しいことである。

毎回毎回転職することが難しいからである。

その中で今回は出版会社の編集者と言う仕事についての物語である。

これは著者にとってはとても身近な職業だと推測される。

それがどれだけ信憑性あるかどうかわからないが。

しかし驚くことに私はこの本を読んでいて、編集者と言う仕事はこんなもんだろうなと言う想定がつく。

不思議なもんである。 

体験したこともないし関わったことも無いのだけど、なぜだか編集者と言う仕事の過酷さがイメージできてしまうのである。

他の本を読んでいての事かもしれないし、ドラマを見てからそのようなイメージを持っているのかもしれない。

それは私自身全く記憶がないのであるが、それでも編集者と言う仕事のイメージは出てきてしまう。

世の中とは不思議なもんである。

いや人間とは不思議な生き物である。

しかし面白いのは作家の先生の嫌な部分を作家である東野圭吾が書いているところである。

出版業界の実情というかリアリティーを描いているのかどうかは私にはわからないが、世の中そういうものだろうとは思う。

著者である東野圭吾私がこのような本を書くと言う事は、出版業界に多少なりとも不満があるのではないかと言う疑問が生じてくる。

ちょっとした疑い。

おそらくそんな事はないと思うけど。

最後は涙ぐむ展開で物語が終わる。

終わりよければ全てよしまさにそんな小説であった。

あなたにはどんな1行が届き、どんな言葉が残りましたか?

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