再見阿良ツァイチェンアリャン
著者 東山彰良
新たな知識を求めてこの本と出逢う。
近くて遠い国と言えば韓国だが、中国も当てはまるのではないのだろうか?
日中は以前はそれなりの関係だったが、最近はあまり良くないように感じている。
中国の反日感情が表に出たあの事件、襲撃事件からではないだろうか?
そんな中国でも人間は多い、大きな国である。
そして、これは1人の少年の恋と中国への旅行を中心とした物語である。
人間との関わり方、男と女のかかり方、人は善だけではなく悪の存在すると言うことを教えてくれる小説だと感じた。
恋愛と言う行為を通して人と人との関わり方と言うのはこの世に生きている人たち、ほとんどの方々に通じることではないか。私たち人間は何かしら関わり生きていかなければならない。
その人間関係は中国と言う大国を通して繰り広げていく。
旅行が1人の人間を大きくする、海外行くということが1人の人間を大きくする。
何がきっかけで人間として大きくなるかわからない。
しかしふとしたきっかけで人は変わる事ができる。
それが自分のためであり、人生を楽しむコツなのかもしれない。
だから人生いちにちいちにち無駄は無いと思い生きていきたい。
そういう考えをこの小説は与えてくれたことに感謝。
そしてこの小説には中国の歴史の闇と現実が描かれている。
一人っ子政策による害がこの小説により知る事となる人もいれば、現実感を掴む人もいるだろう。
一人っ子政策により女性が少ない、だから女性を誘拐する。
現実的な世界でもこの話はよく聞く話になってきた。
つまり女性が足りないのである、一人っ子政策の失敗である。
これからももっと表面的に出てくるかもしれない。
そんな中国の現状を教えてくれる小説でもあった。
中国の事情も知る事ができ、更に自暴自得に入る若者の気持ち、淡い恋愛と1つの小説の中に、バラエティ溢れ展開となかなか面白い小説という読者感想。
あなたにはどんな1行が届き、どんな言葉が残りましたか?
直木賞受賞作『流』の原点。傑作青春小説!
どうしてひとりぼっちじゃ駄目なのだろう? もと引きこもりの19歳。ゆるーいヒーローが中国大陸を疾駆する。水洩れしている心を抱えて…。直木賞作家が描く切ない恋と、何処までも続く沙漠をひた走る旅の行方に…。弁当工場でバイトしながら、三流大学に通う高良伸晃は教室で陸安?という中国人女子学生に惹かれる。引きこもり後、初の恋心をずたずたにされ、中国に短期留学する。
直木賞受賞作『流』の原点。傑作青春小説!
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