2018年12月18日火曜日

現場痕

現場痕

著者 北上秋彦

新たな知識を求めてこの本と出逢う。

理不尽な交通事故に残るものは何か?

そしてその先に隠された真実とは何か?

保険屋さんがこれを探り当てる物語である。

借金で首が回らなくなった奥様が旦那さまを殺すためのアリバイ作りとして作られた交通事故。

そしてそれに手を貸した友達。

真実を見抜く主人公の目。

そして、何よりも詳しい情報が書かれた小説である。

何の情報か?

それは、保険である。

しかも、交通事項に関するプロフェッショナルな保険の情報が書かれている。

という事はこの小説はためになる小説であるということで良い小説である。

グレてしまった娘の証拠を隠すためにお父さんは誠心誠意の対応をした。

しかし、それが逆に怪しい行動だと思った保険屋さんは真実を暴こうとする。

善意の裏に悪意あり。

真実の追求。

そしてその真実を解き明かす元刑事はプロフェッショナルである。

今回この小説を通して保険の知識が少しは学べたのではないだろうか?

ストーリーとは別に知識を得るという事はこの小説が良い小説だと言う証拠でもある。

保険に興味がある方は1度読んでみると良い。

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盛岡市で損害保険代理店を営む志摩平蔵は、
元盛岡南署刑事課捜査一係の刑事。
準キャリアの警察官であった妻を交通事故で亡くし、
幼い一人娘を育てるため、転職したのだ。

夫婦ともに両親を亡くしており、妻の遠縁にあたる建設会社社長が、
志摩父娘の大家兼身元保証人となっている。
轢き逃げに見せかけた殺人、事故を利用したアリバイ偽装など、
交通事故の際に支払われる自動車保険が生み出す
莫大な保険金を狙う犯罪はあとを絶たない。
死者と遺族の無念を晴らすため、警察の実況検分でも明らかに
されなかった不審な事故の真相を、地道な現場調査から炙り出す、
“正義の保険屋”志摩平蔵の奮闘を描く傑作ミステリー集。

高橋克彦氏激賞の作品、待望の初文庫化!

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