2019年5月26日日曜日

シフォンの風

シフォンの風

著者  唯川恵

新たな知識を求めてこの本と出逢う。

寒い日々が続く今日この頃、室内に入ると暖かい、いや、むしろ暑いと感じる。

この温度ギャップは体に毒だと思いもあるが外は寒い。

よし、珈琲を頂く事に店に入ろうと、私が向かったのは、スタバことスターバックス殿である。

(いつもいつもすいません)

そう感謝しながら、この暖かい空間で、本日の珈琲を頂きながら、唯川恵氏の世界に入っていく。

主人公、佐和の友達が結婚する。

仕事に生きると宣言した友達が1番最初に結婚。

だから仲間内で集まることに、しかし、そこに1つの壁がある。

その仲間内の1人は過去に私から彼氏を寝とった友達がいる。

でもそれは過去の話。

もう3年が経つ。

主人公、佐和はその友達とどのような顔で、どのような態度で接する?

そして、私が同じ立場なら?

あなたが同じ立場なら?

空想が空想を呼び新たな世界を創り出している。

現在の彼は真面目でいい人で結婚相手としては申し分ない。

その彼が元彼と昔からの友達?

小説ならではの展開、だから小説の世界、いや、唯川恵氏の世界は面白い。

会社の友達が不倫?

彼氏が年下の女とキス?

歯痒い人間関係を前面に持ってくる唯川ワールド。

ドキドキする。

こうなってほしいという私の思いと、私の想像を裏切ってほしいという願望。

なるようにしかならない、そしてこの物語は私にどのように、何を与えてくれたのだろうか?

選択、私を信用しない彼、私を信じてくれる元彼、果たしてチョイスは?

どちらも選ばないヒロイン、なんて唯川恵氏らしい、チョイス。

ハッピーエンドにたどり着かないところもまた、唯川恵氏らしい展開。

唯川恵氏は、女性に強くなってほしいのではないか、そんなことを感じ取れる。

もしかしたら、唯川恵氏自身が強くなりたいから?

なんて想像まで広がる。

1つ言えるのは、楽しい時間を与えてくれたということ。

この本に。そして唯川恵氏に。

感謝。

あなたにはどんな1行が届き、どんな言葉が残りましたか?

OL3年目、邦夫という申し分のない恋人もいて、将来に不安のない佐和。ところが二人で行った店で、かつて愛し合った暁と再会したことから、彼女の心は揺れる。彼らは同級生だったのだ…!
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