著者 門井慶喜
新たな知識を求めてこの本と出逢う。
私は今、新幹線で出かけている。
安定した揺れの中、読書の時間を頂いてる事に感謝している。
そんな感謝の中、美術に関する知識を頂きながら、物語に入っていく。
独身男とバツイチ子持ちの女性の恋物語も気になるが、まずは美術に関する知識の謎解きに没頭していく。
独身男がいい所見せようと頑張って努力をするが、結果は悪い方向に出るというところが年下の男らしくてとても可愛い話である。
私は正直美術には興味はないが、美術が好きな方ならそれなりの知識を得ることができるのではないかと思われる。
美術と言うのは価値であり、価値というのは人それぞれである。
そのため詐欺と言う事件が起きやすいのではないかと思われるが、実際はどうなんだろうかと思う。
この小説を通してこういう世界もあるのだなと思えた。
いわゆる疑似体験である。
なんとなくがんばれーと応援したくなるような、ちょっととろい男ではあるが愛嬌あって良いのではないか。
こちらの恋愛話も興味はあるが、さぁどうなることやら。
そんなことを考えながら私は新幹線の中で読書にふけっている。
前の座席ではカップルがイチャイチャと楽しそうなふいんきを醸し出している。
微笑ましいとはまるでこのことである。
そんなカップルを尻目に私は読書を続けている。
美術が悪なのではない、美術に値段をつけることが悪なのだ。
美術のことが、芸術のことがわからない人間でも心に響く言葉であった。
私も含め私たちの知らない世界がたくさんある。
その知らない世界をいかに知るという事ができるのは本の世界である。
だから私は読書をするのである。
そして読書を勧めるのである。
新幹線の中でコトコト揺れながら、今回の読書に満足しているし、感謝している。
あなたにはどんな1行が届き、どんな言葉が残りましたか?
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