著者 唯川恵
新たな知識を求めてこの本と出逢う。
愛とは何?
恋とは何?
愛とは心という字が真ん中にある。
恋とは心の字が下にある。
そこが違うと世間は言う。
そんな事にどんな意味があるのだろうか?
日本語は多彩な表現方法がある。
色々な伝え方があるのは、日本人が表現の仕方が下手であり、言葉でしか伝える事が出来ないというか、言葉で伝える事が逆に上手なのかもしれない。
そんな考えをしながら、唯川恵氏の世界に入り込んでいく。
最初の話は『真珠の雫』である。
女3人、母親に姉妹。
母親は、男に騙されるような女、姉は見た目も母親にそっくりでパッとしない。
妹は美人で欲深い女。
姉妹は父親が違う。
だから正反対の姉妹が誕生した。
夜の世界で成り上がる妹、成り上がる為に男を利用するが、その男を寝取るのが姉?
真面目なはずの姉が・・・。
母親と姉をいいように利用していたはずだが、利用されていたのは妹の私?
OLの話が多い、唯川恵氏としては、夜の世界を主人公に描く事が珍しく写ってしまった。
私だけかもしれないが。
次の話は『つまづく』成功した女性が、便利の良い若い男に母性を寄せる話。
性的関係があるわけではない。
しかし、ほっとけない。
母親が息子に想いを寄せる感情だろう。
しかし、想いを寄せすぎるあまり、道を外してしまう。
ようはつまづくのである。
人は恋愛だけではない。
恋愛感情抜きにして守りたいものがある。
次は『ロールモデル』。過去は友達の意見を参考にしていた。
しかしその友達も弱気になり今私の意見を参考にしている。
いついつからか逆転したのであろうか?
そんな優越感に浸っていたが、人生とは辛いものである。
やっぱり最後は戻ってくる。
いつものように戻ってしまう。
人間とは決まった生き物かもしれない。
気持ちの悩み等で多少プレは存在するが、立ち位置はいつも決まっている。
次は『選択』若い頃、付き合ってた彼氏と、結婚条件の良い彼氏。
好きを選択するか、結婚の安定を選択するのか様々だが。
次は『教訓』。
やっと巡り会えた彼、今回の彼だけは手放したくない。
だから過去の教訓をもとに自分自身のアピール。
しかし、それは見栄を張っている自分で本当の自分ではない。
次は『約束』仕事仲間だが、体を壊している女性の旦那を奪った。
そして、娘を授かるが、大きくなった娘が放った一言とは?
驚愕の言葉。
冷たさが襲ってくる。
次は『ライムがしみる』信じた男に騙される、そして、騙される男はママと同じ。
運命かな?
そして『帰郷』変わり果てた私を見てどう思う?
そして、私は幸せ?
幸せっていったい?
この本をつうじて、様々な人生に出会える事が出来る。
私はその人生に出会いどう化学反応するか楽しみだ、私自身の化学反応。
一回り大きくなれたかなっと思うが・・・、実際はどうかな?
でも、笑顔で終われる人生を追いかけたい。
あなたにはどんな1行が届き、どんな言葉が残りましたか?
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