2020年4月6日月曜日

「落日 」「山女日記」

落日 

著者  湊かなえ

新人脚本家の甲斐千尋は、新進気鋭の映画監督長谷部香から、新作の相談を受けた。『笹塚町一家殺害事件』引きこもりの男性が高校生の妹を自宅で刺殺後、放火して両親も死に至らしめた。15年前に起きた、判決も確定しているこの事件を手がけたいという。笹塚町は千尋の生まれ故郷だった。この事件を、香は何故撮りたいのか。千尋はどう向き合うのか。“真実”とは、“救い”とは、そして、“表現する”ということは。絶望の深淵を見た人々の祈りと再生の物語。

山女日記

著者  湊かなえ

新たな知識を求めてこの本と出逢う。

山ガールと流行りがやってきた。

◯◯ガールと呼ばれる人々がいる中、山ガールである。

その上、湊かなえ氏の物語、読んでなかったこの作品との事で手に取り、早速、読書。

湊かなえ氏の作品は何故か惹かれてしまう。

で、早速物語ですが、悩みを抱えた人々が山を登る事で悩みと向き合う短編集です。

結婚を考えているが、イマイチ踏み切れないOLや、上司と不倫して上司の親が入っている施設に顔出さなければならないOL。

しかも、この短編集では、微かに各物語が繋がりが見えてくるのです。

そんな、悩みを抱えている人々が山を登る事で悩みと向き合う事で、一歩踏み出して生きます。

湊かなえ氏らしい、話でOL中心の物語ばかり。

悩みとどう向き合うかを考えさせてくれるのではないでしょうか?

趣味をお持ちの方は、趣味に没頭して悩みと向き合えばよいし、趣味がない方こそ、この登山を一つのアイデアにして悩みと向き合う事も一つの方法論だと思います。

世の中、色々な趣味があると思います。

どんな趣味でも良いところもあれば、悪いところもあります。

現在の自分と向き合い、いかに現在の自分にあっているかを考える必要があるかもしれません。

この登山と言う趣味は、最初に登山道具さえ揃えてしまえば、あとは移動費だけと言う考え方も出来ます。

山を登ると言う一つの目的、さらには汗をながすと言うスポーツ的役割、更には、自然と向き合うという贅沢さまでも揃えています。

自然が嫌いな方もいると思いますが、自然と人間の地球での生活同居は、変えれないテーマなのです。

この本を読んで学べることは、たくさんの人々が色々な悩みを抱えているということなのです。

鬱という言葉が今、当たり前になってきています。

決して良い事ではありません。

私は鬱になった事がありませんから、鬱というものがどんなものかはわかりません。

おそらく、その人その人に各それぞれの悩みがあるのでしょう。

それを批判する権利はありません。

そんな方々と共存出来る社会が必要だと思います。

ただ、悩みは誰もが抱えて、向き合っているのです。

鬱でも鬱じゃなくても。

どんな方々でも、笑顔で送れる時間作りを1人1人が少しでも良いので心がけた社会になれば、より住みやすい社会になるのではないでしょうか?

あなたにはどんな1行が届き、どんな言葉が残りましたか?




こんなはずでなかった結婚。捨て去れない華やいだ過去。拭いきれない姉への劣等感。夫から切り出された別離。いつの間にか心が離れた恋人。……真面目に、正直に、懸命に生きてきた。なのに、なぜ? 誰にも言えない思いを抱え、山を登る彼女たちは、やがて自分なりの小さな光を見いだしていく。新しい景色が背中を押してくれる、感動の連作長篇。






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