2019年7月7日日曜日

ぼくから遠く離れて

ぼくから遠く離れて


著者  辻仁成

新たな知識を求めてこの本と出逢う。

ある日、1通のメールが届いた。

そこから物語が始まっていく。

どんな内容になるだろうか、ハラハラドキドキしながらもストーリーを追いかけていく。

送信者はKey言う人物である。

心当たりは無い、しかし相手は私のことを知っている。

少し怖い話の内容である。

だってこちらが知らないのにあちらは私のことを知っているのだから。

そしてつけられた名前はアンジュ。

天使と言う意味のアンジュであった。

これは大学生の男の子の話である。

その男の名前は安藤光一である。

主人公の大学生に隠れた秘密、隠された不安をあぶり出そうとしている。

それが女装と言う手段を使って、名付けて強制女装である。

しかしこの女装により主人公の心が揺れて行く。

認めたくはないが、心地よさを感じずにはいられない。

そんな状況である。

あくまでも認めたくはないが。

そこから精神のバランスが崩れていく。

アルバイトに持ってずに学校にもいかず部屋にこもってしまう。

なぜなら自分自身は今まで何のために生きてきたのかという疑問にぶち当たったためだ。

でもそれを人間として乗り越えるしか方法論は無い、生きていくために。

人は誰しも人生論と言う壁に当たってしまう。

その壁をどう乗り越えていくのか、そしてどのように乗り越えていくのが出人は成長してくのかもしれない。

自分がどちらの方向に進んでいいのかもわからずに、自分が何をしていいのかもわからずに、自分が何をしなければならないかもわからずに、自分が苦しんでいく。

とてつもなく苦しんでいる。

光のない闇の世界に入ったように。

この主人公がこのような状況に陥っていることに対して著者は何が言いたいのだろうかと私は思う。

おそらく人生に対して苦しんでることを恥じないで欲しいと言う事かもしれないし、他にも人生で苦しんでる人がたくさんいると言う事かもしれないし君は1人ではないと言う事いたのかもしれない。

心の支えとなるかもしれないこの本が。

そう思って著者である辻仁成は描いたのかもしれない。

ジェンダーの物語でもあるが、いろいろな思い出があるのかもしれないし、受け取り方によっては救いの本かもしれない。

ただ受け取る人によっては意味のわからない本かもしれない。

それはあくまでも読者があの問題である。

読者がどのように受け取るか、この小説を。

受け取り方次第では、どのような評価を下せる1冊だと感じた。

あなたにはどんな1行が届き、どんな言葉が残りましたか?

その名前じゃ、女の子にはなれないでしょう?大学生の光一に次々に届く、Keyという謎の女性からのメッセージ。やがてKeyは、光一に名前を変え、女装することを強要しだす。「ぼくがぼくじゃないみたい」。鏡に映ったもうひとりの自分を愛し始めた光一。自ら選んだ性を生きる日本人たち。望んだ肉体と精神が手に入る驚きのラスト!

辻仁成

東京都生まれ。1989年「ピアニシモ」ですばる文学賞、97年「海峡の光」で芥川賞、99年『白仏』のフランス語翻訳版『ル・ブッダ・ブラン』で、仏フェミナ賞・外国小説賞を日本人として初めて受賞。著書多数。詩人、ミュージシャン、映画監督としても活躍



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