同潤会代官山アパートメント
著者 三上延昭和二年。関東大震災で最愛の妹を喪った八重は、妹の婚約者だった竹井と結婚したが、最新式の住居にも、新しい夫にも、上手く馴染めない自分に苛立ちを感じていた…。昭和と共に誕生し、その終わりと共に解体された同潤会代官山アパート。その一室からはじまった一家の歳月を通して描かれる、時代の激流に翻弄されても決して失われない“家族”―すなわち“心の居場所”の物語。
ビブリア古書堂の事件手帖⑤
著者 三上延
知らない新たな知識を求めてこの本と出逢う。
本の話だとシャキシャキ話す。
一風変わった性格の持ち主。
本読みには、楽しさとやすらぎを与える小説である。
告白の行方は?
気になる展開である。
そして、ベールに包まれた母親。
母親との関係。
これは、現代の親子関係である。
読み出したら止まらない話である。
受けとめかたは人それぞれだが。
本読みにとって、本を読むことを後押ししてくれる小説ではないか?
本を読むという事!
本を楽しむという事!!
本と本屋の大切さを教えてくれる。
せかちない世の中で、本という繋がりを大切に生きていきたい。
本好きととともに。
あなたにはどんな一行が届き、どんな言葉が残りましたか?
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静かにあたためてきた想い。無骨な青年店員の告白は美しき女店主との関係に波紋を投じる。彼女の答えは―今はただ待ってほしい、だった。ぎこちない二人を結びつけたのは、またしても古書だった。謎めいたいわくに秘められていたのは、過去と今、人と人、思わぬ繋がり。脆いようで強固な人の想いに触れ、何かが変わる気がした。だが、それを試すかのように、彼女の母が現れる。邂逅は必然―彼女は母を待っていたのか?すべての答えの出る時が迫っていた。