2019年3月26日火曜日

海の見える街

海の見える街

著者  畑野智美

新たな知識を求めてこの本と出逢う。

これは海の見える街の感想である。

図書館で働いているがある日、ミニスカートの、若い女性が一緒に働くことになった。

今は、昔と違い本の知識は必要ない。

必要なのはPCの知識だけである。

冴えない男を意識してしまう。

それはなぜか?

周りに男の数が少ないからである。

求めてるのは外見ではない。

男らしさでもない。

安心である。

このような男を求めてると言うのは、いわゆる草食系の男求めていると言うことなのであろうか?

人はそれぞれ悩みを抱えている。

その悩みを打ち明けずに付き合うことができるのであろうか?

打ち明けて付き合える相手が本当の友達である。

そしてこの小説は恋愛と友情の影をちらつかせている。

過去の恋愛体験など、いかにも女性同士の友情が表に出てきたそうな感じを受ける。

女性作家だから当然といえば当然か。

これは四人の物語である。

しかし、一番のメインは性格の悪い春香ではなかろうか?

一見、本田君がメインに見えていたが違う感じがする。

日野さん、松田君は明らかに彩る補助であろう。

これば間違いなく恋愛小説。

しかも、30代にしっくりくる恋愛小説。

若かりし頃と、今を疑似体験出来る。

この小説を通して感じていただきたいのは、人は変われるということではないか?

考え方、生き方など人は変われるのである。

自分が嫌いな自分でも変えることが出来る。

自分の本当の気持ちにいつ気づくのであろうか?

気づいたときにを大事にする。

あなたにはどんな1行が届き、どんな言葉が残りましたか?

あらゆる恋愛は、奇跡だ。

2015年、最高の恋愛小説は、コレだ!

海の見える市立図書館で司書として働く31歳の本田。

十年も片想いだった相手に失恋した七月、一年契約の職員の春香がやってきた。

本に興味もなく、周囲とぶつかる彼女に振り回される日々。

けれど、海の色と季節の変化とともに彼の日常も変わり始める。

注目作家が繊細な筆致で描く、大人のための恋愛小説。

変わらない毎日も、愛しい。

でも、誰かと出会って変わっていく毎日も、悪くない。

海の見える市立図書館で働く4人の男女の物語。


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