2019年3月30日土曜日

見えざる網

見えざる網

著者  伊兼源太郎

新たな知識を求めてこの本と出逢う。

ある日突然命を狙われる。

しかし、心当たりがない。

なぜ自分の命を狙うのであろうか?

なぜ自分なのであろうか?

そして理由は何なのか?

全くわからない。

幼なじみでもある千春に相談する。

千春は警察官である。

自分が命を狙われることにより、周りの人たちに迷惑をかける悲しさを心に染みている。

それであれば自分と言うものをいかに犠牲にして、周りの方々に迷惑をかけないような対策を取る必要があるのか?

人間とは損得により生きている生き物である。

狙われているのは自分?

そこにあったのはSNS?

メールの内容に従えばポイントが貰え、ポイントで商品に変えることが出来る。

若者はお金はないが、時間はたくさんある。

メールに従いポイントを貯めることが出来る。

そしてそのポイントを貯めると言う作業において、傷ついてる人がいると言う事実を人々は感じているのだろうか?

という内容の小説であるが、実際にネットの中で誹謗中傷が行われ傷ついている人は多いかもしれない。

しかし、そこに時代の進歩が存在しているためそれを止めることができない。

むしろもっと時代を先に進めることが大切である。

進歩と言う名の科学をわれわれは、人類はどこまで追求できるのであろうか?

SNSにて、何が正しいのかを自分なりに考えて判断もせずに、他の人がやっているからと言う理由で自分もその流れに乗っかってしまう。

そんな危険なことが現在の世の中で起きている。

もっと自分なりに頭を使って自分なりに物事を考えて自分なりの見解を出さなきゃいけない。

そのためにはもっと本を読もう。

いい本に巡り会おう。

何回も読み直す本に巡り会うことができるかどうか?

何回も読み直すことのできる方に巡り会うために本を読むのである。

何度も聞き直すことのできる音楽に巡り会うために音楽を聴くのである。

何度も見ることができる絵画に出会うために絵画を見るのである。

何度も見ることができる映画を見つけるために映画を見て続けるのである。

我々はそのような人生を送り、そして豊かになり、幸せを求めていく。

しかし人間とはエゴとエゴの塊である。

自分の意見を理解して欲しいと相手に押し付けてしまう。

これが人間という生き物の本質的なところである。

SNSをして、人とつながるという事は、人に自分の情報を与えるという事でもある。

よって管理されても不思議ではない。

ネット依存症である現代の世の中にとって、この小説は社会 派小説となる。

あなたにはどんな1行が届き、どんな言葉が残りましたか?

「あなたはSNSについてどう思いますか?」街頭インタビューで否定的に答えた、平凡なサラリーマンの今光。その姿が朝のニュースで放送されてから、彼の身に偶然とは言いがたい危険が次々に襲いかかる。混み合う駅のホームで押され落ちかけたり、頭上に鉢植えが落とされたり。今光は、中学時代の同級生の女性刑事と真相を追うが、背後には得体の知れない巨大な黒幕が迫ってきて―。第33回横溝正史ミステリ大賞受賞作。

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