著者 有川浩
新たな知識を求めてこの本と出逢う。
一冊の本を通して出逢う二人の男女。
一冊の本より、繋がるネット。
本が売れない時代に、本とネットの同居を目指した物語。
1冊の本からはじまる恋い。
本が好きな人のための小説という感じはするが…。
本読む人にとっては1度は想像したことあるのではないかこの展開を。
そして、憧れたことがあるのではないかと思う。
私たちは、人と出会い、本と出会い、いろいろなことを学んでいく生き物である。
ひとみさんと伸の甘く切ないメールのやり取りに読書が進む。
このようなベタの展開だけど、このようなベタの展開を望んでいるのであろう。
2人のメールはすれ違いはないが、2人で実際に会ってしまうとどうしてもすれ違ってしまう。
やはりお互いがお互いに求めているからであろう。
どうしても自分に自信がないひとみと、ひとみのことを理解したい伸だが、なかなか気持ちが交わることがない。
このすれ違いの恋愛ことが、恋愛の醍醐味ではないだろうか?
歳を重ねるとそう感じるようになってくる。
そしてそのすれ違いを求め始める。
すれ違いと言う甘酸っぱい思い出、これが青春である。
甘く切ないすれ違いが壊れる時、それは恋が結ばれたという時。
恋が結ばれる原因は、やっぱり言葉と言葉の話し合いであろう。
自分の気持ちを理解してもらうために言葉を発して、相手の気持ちを理解するために相手の言葉を受け止める。
その言葉と言葉のラリーが人の心をつなげるのである。
言うのは簡単である。
しかしそれを実行するのも難しいもんである。
私たちは何のために生まれて何のために生きるのか?
そしてどのような恋をしてどのような人生を送るのか?
1番大切な事は人生終わる時に満足してるかどうかである。
満足した人生を送りたい、ただそれだけである。
あなたは現在の生活に満足していますか?
と言う問いかけをされた時に満足してるという回答ができますか?
できる人は素晴らしいしうらやましいもんである。
人は悩み苦しみ理想を追い掛ける。
その中で人は成長していくものである。
そしてその先には…。
人生において何を望んで生きていくのか?
これで人間形成が行われるといっても過言では無い。
少女が変わっていく様、とても親近感を覚える。
少女が女に変わっていく。
人間というのは、やはり成長に期待して成長と共に生きていく。
だから男が女を成長させることに対して、女も喜びを感じている。
そう思わせても仕方の小説である。
でもそれは人それぞれ感じ方が違うかもしれない。
いや、違うのである。
だから言葉があり、言葉で会話をする。
そのことにより人々は信頼を勝ち取り、愛情を勝ち取るのである。
あなたにはどんな1行が届き、どんな言葉が残りましたか?
きっかけは1冊の本。かつて読んだ、忘れられない小説の感想を検索した伸行は、「レインツリーの国」というブログにたどり着く。管理人は「ひとみ」。思わず送ったメールに返事があり、ふたりの交流が始まった。心の通ったやりとりを重ねるうち、伸行はどうしてもひとみに会いたいと思うようになっていく。しかし、彼女にはどうしても会えない理由があった―。不器用で真っ直ぐなふたりの、心あたたまる珠玉の恋愛小説。
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