2019年12月21日土曜日

神保町奇譚 「花咲舞が黙ってない」シリーズ

神保町奇譚 「花咲舞が黙ってない」シリーズ



テレビドラマ化、新聞連載で大好評の「花咲舞が黙ってない」シリーズ最新作は、神保町が舞台。〝一見客お断り〟のこだわりの寿司屋で、臨店を終えた東京第一銀行の花咲舞と上司・相馬健が舌鼓を打っていると、高齢の女性客がひとりで来店した。店主とも顔なじみらしい、上品そうな婦人の話に耳を傾けてみると……。

婦人は五年前に娘を通称〝もやもや病〟で亡くした。神保町界隈にあるベンチャー企業に勤めはじめてまだ3年目の若さだった。遺品を整理していると、産業中央銀行の通帳が出てきた。この日、銀行に出向き、口座の解約を申し出ると、係員に不思議な話を告げられた。娘の死後も口座が〝動いていた〟と。多額の振り込みがあり、一時、残高は3400万円にものぼったが、1ヵ月後にはきれいに引き出され、娘が口座開設時に振り込んだ1000円だけが残っていた。娘に何があったか知りたいと願う婦人の依頼を受け、舞と相馬のコンビが幽霊口座の謎に挑む!

本作品は、2017年9月に中央公論新社から発売された『花咲舞が黙ってない』(文庫版、電子書籍版)に収録されています。

著者について

池井戸潤(いけいど じゅん)
岐阜県生まれ。慶應義塾大学卒。『果つる底なき』(講談社文庫)で江戸川乱歩賞、『鉄の骨』(講談社文庫)で吉川英治文学新人賞、『下町ロケット』(小学館文庫)で直木賞を受賞。他の作品に、半沢直樹シリーズ①『オレたちバブル入行組』②『オレたち花のバブル組』③『ロスジェネの逆襲』④『銀翼のイカロス』(以上文春文庫)、『空飛ぶタイヤ』、ドラマ「花咲舞が黙ってない」原作の『不祥事』(以上講談社文庫/実業之日本社文庫)、『シャイロックの子供たち』、『民王』(以上文春文庫)、『ようこそ、わが家へ』(小学館文庫)、『七つの会議』(集英社文庫)、『下町ロケット2 ガウディ計画』(小学館)、『陸王』(集英社)、『アキラとあきら』(徳間文庫)など。Kindle Singles 既刊に、「なるへそ」「犬にきいてみろ」がある。最新刊は『花咲舞が黙ってない』(中公文庫)。



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