2019年12月14日土曜日

殺し屋、やってます。

殺し屋、やってます。

著者  石持浅海

新たな知識を求めてこの本と出逢う。

『殺し屋』何て物騒な言葉、まあ、こんなモノは小説の中だけで十分です、という気持ちでこの小説を読み始める。

現実離れした話だからこそ、楽しめる、これもまた小説の醍醐味ではないか?

表の顔は経営コンサルタント、裏の顔は殺し屋。

あり得ない設定、だからこそ面白い話です。

・ご自分の身分証明書と、このスタイリストの写真をお持ちください。
・殺したい人の情報(氏名、住所等)をお知らせください。わからない場合は、こちらでお調べするオプション(別料金)があります。
・ご依頼を受けてから3日以内に、お引き受けできるかどうかをお知らせします。
・お引き受けした場合、原則として2週間以内に実行いたします。

ご依頼の決まり。

これが物語の中の決まりごとです。

この中で、色々な感情を持った人々がでてきます。

人間とは残酷な生き物です。

しかし、人間とは心温かい生き物だとも思います。

殺しの依頼も様々な理由があるのです。

物語の中でも、実際の社会でも理不尽なことは多いのです。

理不尽な世の中だからこそ、見抜く力は必要です。

保育園で働いてる女性の殺害。

殺害する理由は?

殺害を依頼するには依頼する理由があります。

その理由を探る必要があり、思い込みで判断してはいけないという事が学べます。

今の世の中、思い込みが充満している気がします。

勝手に思い込んで印象づけたり、勝手に思い込んで判断したり、勝手に思い込んで良かれと思って行動したりなど。

いちど試す事は悪い事ではありません、試してみないとわからないからです。

しかし試さずに勝手に判断する事は危ういことなのです。

そこには真実が隠されているからです。

真実を知らずに勝手に判断することが1番危険なのです。

そんな思いにさせられた一冊であり、物語でした。

争いが絶えない世の中で、さらに、自己主義になりつつある世の中で、他人を思いやる気持ちが大切であり、思い返す時間になれば良いと思います。

私達の生きるこの世代で、最後を迎える時に、楽しい人生だったと思える迎え方をしたいもんです。

その為に、私達がしなければいけないこと、それは何か?

そして、子供達に何を残せるのか?

この2つを考え、生きていかたいし、明るい社会になって欲しいもんです。

その一つとして、本は大切だとおもいます。

本を買うことにより、新たな書物が生まれ、新たな考え方を学び、新たな社会へ向け歩き出す事が出来るのです。

あなたにはどんな1行が届き、どんな言葉が残りましたか?


安心・安全のシステムで、殺し屋、やってます。

コンサルティング会社を営む男、富澤允。
彼には裏の仕事があった。
650万円の料金で人殺しを請け負う「殺し屋」だ。

依頼を受けたら引き受けられるかどうかを3日で判断。
引き受けた場合、原則2週間以内に実行する。
ビジネスライクに「仕事」をこなす富澤だが、
標的が奇妙な行動が、どうにも気になる。

なぜこの女性は、深夜に公園で水筒の中身を捨てるのか?
独身のはずの男性は、なぜ紙おむつを買って帰るのか?

任務遂行に支障はないが、その謎を放ってはおけない。
殺し屋が解く日常の謎シリーズ、開幕です。




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