恋愛寫眞
もうひとつの物語
著者 市川拓司
新たな知識を求めてこの本と出逢う。
まず、私はこの寫眞という漢字と初めて出会いました。
『なんて読むの?』と思いつつフリガナを見るとしゃしんと書かれている。
へぇ〜なるほどと思いつつ物語に興味津々。
どのような恋愛を描いてくれるのか、楽しみと思いつつ活字を読んでいると、意味深な言葉、『865枚のうちの1枚』。
お題目にもあるように、写真が中心の物語と期待感が膨らむ。
今を残す便利な道具、『寫眞』。
そして、誠人と、静流と、みゆきの三角関係はどう発展するの?
どうして、人は三角関係に夢中になるのでしょうか?
僕にとって、最初のキスだったけど、彼女にとっては最後のキスだった。
すごく気になる文章が途中で、この文章に私は胸が痛くなる。
男性1人女性2人、お互いがお互いを気をつかって、お互いのために考えて、傷つけないように生きてきた。
だからこそ居心地の良い友人関係が保たれ、居心地の良い時間や空間が過ごせることができた。
そのような空間を、そのような関係をいつ崩すのか、はたまた崩さないのか、それはその人たちの考え方による。
人はどんな生き方を望むのかによって、生き方が変わってくる、それは当たり前のことである。
しかしお互いが、お互いのことを思いやって、生きていくのは消して、悪いことではないし、良い空間だと思う。
そんな関係ができる人と出会うことができるのか、出会えることができたら幸せなことだと感謝しなければならないとつくづく感じた。
この感謝を得ることができるのは、恋愛を通して他人を思いやる気持ちを得ることができたからかもしれない。
他人を思いやる気持ちがいると言うことができるのであれば、友人関係も素晴らしいことであるし、恋人関係も素晴らしいことである。
友達を作ることにより1人の人間として大きくなることをができるし、恋人を作る事により人間として大きくなることもできる。
どっちが正しいかどっちが間違いかではない、どっちの形で出会えるかである。
どっちの形にしろ人を思いやる気持ちと出会えることができれば幸せなことだと思う。
果たして出会えることができた人はこのように何であろうか?
出会えることができた人が幸せな人生を送っていると言う実感、および感謝をすることによりまた次なるステージへ行くことができるのではないかと思う。
最後は予想外の展開、そして思い出の残酷さ素晴らしさを思い出させてくれました。
生きる意味をまた、考えさせてくれた一冊となりました。
あなたにはどんな1行が届き、どんな言葉が残りましたか?
カメラマン志望の大学生・瀬川誠人は、嘘つきでとても謎めいた女の子・里中静流と知り合う。誠人はかなりの奥手だったが、静流とは自然にうちとける。そして静流は誠人に写真を習うようになる。やがて誠人は静流に思いを告げられるが、誠人にはずっと好きな人がいて、その思いを受け取ることはできなかった。一年後、卒業を待たずに静流は姿を消した。嘘つきでしょっちゅう誠人をからかっていた静流だったが、最後の大きな嘘を誠人についたまま…。
MY借金
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