2017年4月9日日曜日

クラウドガール

クラウドガール

著者  金原ひとみ

新たな知識を求めてこの本と出逢う。

金原ひとみ氏と言えば、真っ先に『蛇とピアス』が思い浮かばれます。

それから、何年がたつのでしょう。

そう思いながらも、この本を手に取り、金原ひとみ氏の世界をのぞいて見ましょう。

これは、姉妹の2人の物語。

しっかり者の姉と、自由奔放な妹。

2人の人生を追いかけていく。

妹は、浮気性の彼氏との人間関係と、姉との人間関係。

姉は、彼氏との人間関係、妹との人間関係。

更には、姉妹共々に関わる既婚者の男性。

これがいかに、交差して、どのような人間関係の物語に発展していくのか?楽しみ。

キーポイントとなるのは、母親。

いるはずの父親。

母親の自殺をキッカケに何かが壊れた姉妹。

母親の自殺を目撃した事による真実がアヤフヤになる。

その苦い過去を引きずりながら、2人の姉妹は一生懸命生きていく。

この物語はフワフワしている。

親の愛情を感じる事ができず、母親の自殺を目撃、生きているはずの父親まで死人と、どんでん返し感がある作品でした。

まぁ、金原ひとみ氏らしい話と言えば、話です。

若い女の子が人生を彷徨いながら必死に生きていく姿を描くのは。

金原ひとみイメージの作品でした。

女性ならではの悩みを抱え、女性ならではの葛藤のなか、女性として生きていく事の大変さを思い知る事ができるのです。

若い女の子は、妹の自由奔放さに憧れるでしょう。

好きな時に学校行って、普段は彼氏と一緒。

時間も余ってるし、金もある。

こんな幸せな事はない。

若気の至りといいますか、時間があり、お金があれば時間を有意義に使え幸せです。

この物語を通して学べる事は、疑心暗鬼のまま、ほったらかしにしない事です。

会話をする、疑問に思っている事を聞く、知ったかぶりをしない。

非常に日常に役立つ事だと思います。

インターネットの普及により、知ってるつもり、知ったかぶりが増えています。

そんな状況の中、疑心暗鬼での人間関係だと、この物語のように崩れてしまうと学ぶ事ができます。

これは、非常に大切な事で、人間関係の崩れが精神バランスを崩し、辛い状況に陥ります。

明るい人生、笑顔の多い人生を送りたいと考えるのであれば、恥を覚悟に聞いてみるという事は大切です。

明るい未来へ、笑顔の絶えない社会へ、学ぶ事はたくさんあると、考えさせられる一冊でした。

姉妹にしか分かりえない、濃密な共感と狂おしいほどの反感――。

刹那にリアルを感じる美しい妹・杏と、規律正しく行動する聡明で堅実な姉の理有。

二人が「共有」する家族をめぐる「秘密」とは?

スピード感と才気あふれる筆致がもたらす衝撃のラスト! 

芥川賞受賞作『蛇にピアス』から14年。

初の新聞連載小説にして、デビュー作以来の高揚感をもって書かれた、新たな代表作。





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