2020年1月3日金曜日

「魂でもいいから、そばにいて ─3・11後の霊体験を聞く」 「なぜか笑顔になれる認知症介護」

なぜか笑顔になれる認知症介護

■これだけで本人も家族もラクになる!■

超高齢化社会が進行する現在、もはや認知症は特別な人に起こる特別な出来事ではなく、誰にでも起こりうる身近な病気となっています。
認知症500万人時代はもう目前に迫っており、2025年には高齢者の5人に1人が認知症になるという予測もあります。
本書では、家族が認知症になった場面を念頭に、認知症介護でおきがちな失敗や勘違いを、実際の当事者たちの取材を通してリアルに紹介。知らないがゆえに失敗した例、後悔してしまった体験を紹介しながら、手遅れにならないための認知症への備え方、介護の対処の仕方を紹介します。


■「はじめに」より■

「認知症になったら介護が大変だ」というのはよく聞く話である。実際、家族の心労はとても大きく、それだけ苦労が多いのは事実だろう。だが、もしかすると、私たちは認知症のことをよく知らずに介護して、余計な苦労を背負っているのかもしれない。

(中略)

介護を楽にしたいなら、まず認知症とはどういうものかを知ることではないだろうか。これまで認知症についてあまり考えたことがないなら、いまある認知症についてのイメージや先入観をまず白紙にすることだろう。認知症を知るという事は、家族の介護を楽にするだけではない。万が一、学んだ本人が認知症になったとしても、その後の生き方に大きく役立ってくれるはずである。

(中略)

本書では、これだけは知っておきたいと思われるものを、多くの人の協力を
得てまとめてみた。介護を考えている方の一助になればと思う。
奥野 修司
大阪府生まれ。ノンフィクション作家。立命館大学卒業。1978年から南米で日系移民を調査する。帰国後、フリージャーナリストとして活躍。1998年、「28年前の『酒鬼薔薇』は今」で、「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」を受賞。『ナツコ 沖縄密貿易の女王』で、2005年に講談社ノンフイクション賞を、2006年に大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。『ねじれた絆』『満足死』『心にナイフをしのばせて』『放射能に抗う』『がん治療革命』『魂でもいいから、側にいて』『ゆかいな認知症』など著作多数。共著に『丹野智文 笑顔で生きる 認知症とともに』『怖い中国食品、不気味なアメリカ食品』。


魂でもいいから、そばにいて ─3・11後の霊体験を聞く
「今まで語れなかった――。でも、どうしても伝えたい」
そして、
〈誰にも書けなかった。でも、誰かが書かねばならなかった〉
〝不思議でかけがえのない物語″が、いま明らかになる! 

あの未曾有の大震災から、今年で6年――。
その被災地で、死者を身近に感じる奇譚が語られているという。
最愛の家族や愛しい人を大津波でうしない、悲哀の中で生きる人びとの日常に、
突然起きた不思議な体験の数々……。
《愛する亡夫との〝再会″で、遺された妻に語られた思いは……。
津波で逝った愛娘が、母や祖母のもとに帰ってきた日に……。
死んだ兄から携帯電話にメールが届いて……。
早逝した三歳の息子が現れ、ママに微笑んで……≫
だが、〝霊体験″としか、表現できないこうした〝不思議でかけがえのない体験″によって、絶望にまみれた人びとの心は救われたのだった――。
著者は3年半以上も、そのひとつひとつを丹念に何度も何度も聞き続け、検証し、選び出し、記録してきた。
「今まで語れなかった。でも、どうしても伝えたい」という遺族たちの思いが噴き出した、初めての〝告白″を、大宅賞作家が優しい視線と柔らかな筆致で描き出す! 
唯一無二の〝奇跡″と〝再生″の物語を紡ぎ出す、感動と感涙のノンフィクション。

【目次】
旅立ちの準備
春の旅
1『待っている』『どこにも行かないよ』
2 青い玉になった父母からの言葉
3 兄から届いたメール≪ありがとう≫
4『ママ、笑って』――おもちゃを動かす三歳児
5 神社が好きだったわが子の跫音(あしおと)
夏の旅
6 霊になっても『抱いてほしかった』
7 枕元に立った夫からの言葉
8 携帯電話に出た伯父の霊
9 『ほんとうはなあ、怖かったんだぁ』
10 三歳の孫が伝える『イチゴが食べたい』
秋の旅
11 『ずっと逢いたかった』――ハグする夫
12 『ただいま』――津波で逝った夫から
13 深夜にノックした父と死の「お知らせ」
14 ≪一番列車が参ります≫と響くアナウンス
15 あらわれた母と霊になった愛猫
16 避難所に浮かび上がった「母の顔」
旅のあとで



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