2020年1月10日金曜日

「島崎藤村『破戒』のモデル 大江磯吉とその時代」「夜明け前 ─まんがで読破─ 」

夜明け前 ─まんがで読破─ 

王政復古を機に近代化の道を歩み始めた日本。明治維新によって武家社会の旧習はことごとく破壊された。武家や役人の横行に苦しむ街道の姿を見てきた半蔵は、儒仏伝来以前の古典文化の再興に日本の夜明けを見いだし、明治という新時代に望みを託すが……。幕末から明治にかけての激動の中にあった人々の生き様を描いた長編小説を漫画化。


島崎藤村『破戒』のモデル 大江磯吉とその時代



文豪島崎藤村の小説『破戒』の主人公には実在のモデルがいた―。小諸義塾の教師として信州小諸に住んだ若き藤村の心を「ひどく動か」し、『破戒』を書かせる決定的動機となった大江磯吉とは何者なのか。南信州で被差別民として生まれ、貧窮の生活を送り、さまざまな受難と闘いながら、教育者への道を切り開いた磯吉が、みずから培った「忍と力」の哲学とは。 本書は、磯吉が長野県、大阪府、鳥取県、兵庫県をひたすらに駆け抜けた先駆的な34年余の生涯像を地道に探究した評伝。2001年発行の『藤村の「破戒」のモデル 大江磯吉とその時代』に補筆改訂した新装版。藤村が小諸に赴任してから120年が過ぎた今、日本近代の文学史、部落史、教育史における“大江磯吉の生涯と思想"の再評価を試みる意欲作。

著者について


1924年10月長野市生まれ。早稲田大学専攻科修了。信濃毎日新聞社文化部記者、長野県高等学校長、長野女子短期大学教授、長野市民教養講座運営委員会代表兼講師、長野県国語国文学学会長、日本社会文学会理事、東日本部落解放研究所副理事長などを歴任。 現在、島崎藤村研究会主宰、「信州文学館」設立発起人代表。主な著書に『「破戒」の評価と部落問題(正・続)』『伊藤千代子の死』『人権感覚を深めるために』『鷹野つぎ――人と文学』『信州異端の近代女性たち』『信州の近代文学を探る』『信州の教育・文化をめぐって』『みすずかる 信州の文化とわが軌跡』『心の血縁を求めて』など。部落解放文学賞評論部門賞および山室静佐久文化賞受賞。


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