透明な夜の香り
著者 千早茜
元書店員の一香がはじめた新しいバイトは、古い洋館の家事手伝い。そこでは調香師の小川朔が、幼馴染みの探偵・新城と共に、完全紹介制の「香り」のサロンを開いていた。亡き夫の香りを求める女性の依頼や、匂いを手がかりに行方不明の娘を探す案件など、風変わりなオーダーが次々に舞い込んで―。
からまる
著者 千早茜
新たな知識を求めてこの本と出逢う。
どこかで繋がるのが人である。各自の人生だが、そこにも繋がりはある。
繋がりとのからまり!
心の葛藤!
胸を締め付ける事が出来る一冊である。
人は人と支えあっている。
この言葉は間違えないだろう。
人は寂しい生き物である。
考えることができるから。
人は暖かい生き物である。
考えることができるから。
だから人は人にからまる。
寂しさを追い出す為に、温もりを手に入れる為に。
言葉とは難しいもんである。
伝わらないから。
伝えたい、理解したい、理解してあげたい。
あなたは今、どんな感情?
どんな気分?
どんな気持ちでこの小説と向き合っている?
あなたにはどんな一行が届き、どんな言葉が残りましたか?
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地方公務員の武生がアパートの前で偶然知り合った不思議な女。休日になるとふらりとやって来て身体を重ね帰っていくが、彼女の連絡先も職業も分からない。ある日、武生は意外な場所で彼女を目撃してしまう…(第1話「まいまい」)。妻に浮気をされた中年男、不慮の妊娠に悩む女子短大生、クラスで問題を起こした少年…。いまを懸命に生きる7人の男女。泉鏡花賞作家が複雑にからみ合う人間模様を美しく艶やかに描いた群像劇。
1979年北海道生まれ。立命館大学文学部卒業。2008年『魚神』で第21回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。同作で第37回泉鏡花文学賞受賞。