2019年10月24日木曜日

神の値段

神の値段

著者  一色さゆり

新たな知識を求めてこの本と出逢う。

2016年第14回、「このミステリーがすごい!」大賞受賞作であるこの1冊。

現代アートと、どれくらい向き合ったのだろうか人生において?

私はほとんど向き合ったことがないことが事実。

よって芸術というのがアートにあまり興味がないが、この物語は現代アートに纏わる物語である。

題目である『神の値段』著者の『一色さゆり』氏がインパクト抜群の言葉をチョイス。

神の値段??

何、何、何と興味心を掻き立てられる。

私は題目のみで購入に至りましたが、色々な思惑でこの本に辿り着いた人はいると思います。

アーティストである川田無名の作り上げる作品を下に、物語が描かれている。

そこに美人で優秀であるギャラリー経営者の永井唯子と、その彼女に誘われて入社した佐和子の2人がどのようにアートと向かい合い、どのように真実を追いかけていくのかがポイントとなる。

普段、美術館に足を運ぶことがあるのかと問われると、私は言葉を濁してしまう。

なぜなら答えは1つである。

美術館には全く行かないからである。

遠く久しく行ってないものである。

正直、飾られている絵画を見ても、興味がわかないのが私の本当の気持ち。

だからこそこの本を通して、美術と言うものに興味が持てればと思ったが、残念ながらそこまで興味を持つことができなかった。

だからといってこの物語が面白くないわけではない。

ミステリーと言う分野で見たら面白い作品である。

現在厳しい状況に置かれているが、本の世界も捨てたもんではないと私は思っている。

しかし本の世界も厳しい状況であることには変わりは無い。

だからこそ本を読むことが大切だと思うし、本を読む楽しさをいろんな方に知ってもらいたいと思う。

本を読むことで、本をを書く人を応援する、この気持ちが私は大切だと思う。

私自身本を書く事はないが、書くこともできないが、だからこそ本を購入して、本を読むことにより、本に関わる人たちを応援したいと思っている。

人生、楽しむことにより時間があると思っているし思いたいもんである。

楽しい時間というのは人それぞれだが、本を読むこともそのうちの1つになるし、私自身もなっているし、他の方にもすこしでも、1分でもなってくれれば嬉しいものである。

そしてその方が、1つでも多い笑顔になることが嬉しい限りである。

人は字を読むことができる、生き物である。

そのことを誇りに思って、楽しい人生の時間を送って欲しい。

あなたにはどんな1行が届き、どんな言葉が残りましたか?


第14回『このミステリーがすごい! 』大賞・大賞受賞、現役学芸員が描く美術ミステリー、ついに文庫化です! 

メディアはおろか関係者の前にも一切姿を見せない現代美術家・川田無名。
彼は、唯一つながりのあるギャラリー経営者の永井唯子経由で、作品を発表し続けている。
ある日唯子は、無名が1959年に描いたという作品を手の内から出してくる。
来歴などは完全に伏せられ、類似作が約六億円で落札されたほどの価値をもつ幻の作品だ。
しかし唯子は突然、何者かに殺されてしまう。
アシスタントの佐和子は、唯子を殺した犯人、無名の居場所、そして今になって作品が運びだされた理由を探るべく、動き出す。
幻の作品に記された番号から無名の意図に気づき、やがて無名が徹底して姿を現さない理由を知る――。

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