主よ、永遠の休息を
著者 誉田哲也
新たな知識を求めてこの本と出逢う。
新聞記者が強盗事件にでくわした、コンビニ強盗である。
記者は通信社、東京支社社会部で勤務という日本最大にして日本最新の都市、東京。
2020年には東京五輪が開催予定にて世界の東京、と言われる大都会東京。
今や、どんな事件に巻き込まれてもおかしくない世の中である。
そんな中2人の物語が交互に進んでいく。
そうこうしてるうちに幼児性虐待の犯人に絡み合い、過去の事件と関係が出てくる。
1人の新聞記者と1人の女性が、どのようにリンクしてどのように絡み合っていくのかがこの物語の醍醐味かもしれない。
決して良い物語とは言えないが、このようなことが起きてはならない物語として受け止めるべきである。
現代社会でもやはりこのような事件は起きている、このような事件がこの世からなくなり、誰もが笑顔で過ごせる世の中になってほしいと思っているが、なかなか難しいものである。
時間に追われる日本人に関しては、ストレスと言うものが溜まっていく一方である。
最近の日本人には、どこかに余裕がない、余裕のない人生を送っている。
そして物騒な事件が起きるたびに、心が悲しくなってくる。
同じ日本人なのに、なぜ日本人は日本人を傷つけるのであろうか、なぜ日本人は日本人を痛めつけるのであろうか、なぜ日本人は日本人をいじめてしまうのか?
もっと支え合う世の中になってほしいと私は心から願っている。
主よ、永遠の休息を、この話も悲しい事件になぞっている話であるが、読み始めたら止まらない話である。
読んでる最中もあまり気持ちが良いものではない、しかしそれでも読み始めたら止まらない物語であった。
途中途中、なんとなく先の見通しが立ってはいたが、それでも真実が分かった時は爽快感がありすっきりした気持ちにはなる人も中にはいるだろう。
しかし話の内容が内容なだけに、すっきりしない人たちが多いのではないかと思う。
このようなことが現実的に起こらなければ良いと言うのが1番の感想である。
そして周囲の人たちも、このような事件を起こさないようなつながりやこのような事件が起こったときの対処と言うことを考えなければならないのかもしれない。
何よりも日本国の宝である子供たち、これをどう守っていくのかをもう少し考えなければならないのかもしれない。
考える1つのきっかけとなればこの小説というのは世の中に広まるような小説だと私は思う。
しかし悪意の捉え方で悪い方向に向かわないことだけを祈るばかりである。
怖いのは人間である。
でも救いの手を述べるのは人間である。
あなたにはどんな1行が届き、どんな言葉が残りましたか?
この慟哭が聞こえますか? 心をえぐられた少女と若き事件記者の出会いが、やがておぞましい過去を掘り起こす……驚愕のミステリー。
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